知っていて当然?XaaSで打線を組んでみた

お役立ち
Nishipy
XaaSで打線組んでみた。異議は、Twitter(@iamnishipy)までどうぞ!!

1. はじめに

巷にあふれるXaaS。X as a Serviceの略です。
ここで言うXは、たぶん数学とかによく出てくるあの変数です。

XaaSとは、情報処理に用いられる何らかのコンピューティング資源を、あるいはそうした資源の全てを、インターネットを通じたサービスとして提供することである。 または、そうしたサービスの総称である。 XaaSの「X」は未知の値を指し、複数のアルファベットが該当しうる。[Weblio辞書]

従来のXaaSは、ITリソースをインターネット経由で提供するサービスを指していた気がします。
最近はサービス化した○○を、なんでもかんでも○○aaSと呼ぶ潮流はあまり好きではないです。
しかし、クラウドサービスの基礎であるIaaS/PaaS/SaaSくらいはしっかり知っておくべきだと思い、今更ですがまとめています。
単純にまとめても面白くないので、打線を組みます。

2. 打線発表

それでは、スタメンを発表する。

1番 中 MaaS 

「Mobility as a Service」の略です。

MaaSの例としては、たとえば、自動車を複数の利用者で共同で使う「カーシェアリング」、クルマに相乗りする「ライドシェア」などが挙げられます。2018年現在、カーシェア、ライドシェアは世界で徐々に認知されてきています。日本ではライドシェアは現在は法律で禁止されていますが、いずれ解禁されるとみて、さまざまな研究を重ねている企業などもあります。引用元:
[ケータイ用語の基礎知識]第879回:MaaSとは
 MaaSとは、英語の「Mobility as a Service」の略です。マース、またはマーズと呼びます。日本語にそのまま訳すと「サービスとしてのモビリティ(移動できること)」になりますが、それよりも「SaaS」「PaaS」「IaaS」といった、IT用語の「as a Service」に似た発想を交通機関にも適用した...(続く)

MaaSは、最近よく聞くようになった気がします。車を所有せずに、サービスとして利用する形態ですね。
上の説明に出てくるライドシェアは、Uberのイメージでしょうか。
日本でも、「日産×DeNA」や「トヨタ×Uber」が提携して開発を進めているようです。

2番 右 BaaS

「Backend as a service」のことです。
バックエンド処理を実行するためのサービスであり、Googleが提供するfirebaseが代表的です。

Firebase | Google’s Mobile and Web App Development Platform
Firebase は、デベロッパーがユーザーに人気のアプリやゲームを開発できるよう支援する Google のモバイルおよびウェブアプリ開発プラットフォームです。


3番 遊 FaaS

Function as a service (FaaS) is a category of cloud computing services that provides a platform allowing customers to develop, run, and manage application functionalities without the complexity of building and maintaining the infrastructure typically associated with developing and launching an app.[1] Building an application following this model is one way of achieving a “serverless” architecture, and is typically used when building microservices applications.[Wikipedia]

FaaSは、サーバーレスアーキテクチャにも関連するクラウドサービスです。意味はわからなくても、これを知っているとドヤ顔できるという噂もあります。
ちなみに、サーバーレスと言っても、どこかにサーバーは存在していて、誰かが管理してくれているので感謝しましょう。
開発者がコードを実行するサーバーを意識しなくてよいという意味での「サーバーレス」です。

代表例は、AWS Lambdaです。Lambdaでは、開発した関数(コード)をアップロードしておくと、何らかのイベントが発生して変数を渡すことで実行されます。サーバーの存在や管理については、全く気にせずコードのみ開発すればよいです。

また、GCPではCloud FunctionsがFaaSに当たるかと思います。使い方は、↓の記事を参照ください。

Cloud Functionsで、GCSにアップロードしたCSVデータをBigQueryに読み込む
NishipyAWSしか触ったことのない私が、最近GCP(Google Cloud Platform)を使う機会があったのでメモします。Cloud Functionsのチュートリアルとしてご覧ください。1. やりたいことCl...(続く)

4番 捕 EaaS

「Everything as a Service」のこと。主砲。

5番 三 PaaS

PaaS(Platform as a Service の略、パースまたはパーズ)とは、インターネットを利用したコンピュータの新しい利用形態の1つである。
PaaSでは、ソフトウェアを構築および稼動させるための土台となるプラットフォームを、インターネット経由のサービスとして提供する。開発者は、プラットフォーム上で構築したサービスを自分の顧客に提供することができる。 具体的には、インフラ、DBMS、ユーザインタフェースなどのシステム開発手段となるツールや、開発したシステムを運用するための環境をインターネットを通じて「サービス」として提供し、月額使用料などの形で収入を得る事業モデルである。[Wikipedia]

PaaSは仮想サーバより上の層にある、ミドルウェアやアプリケーションの開発環境、実行環境も含めて提供します。ただし、FaaSと違い、サーバーのスケーリングについては、自分で設計する必要があります。

代表的なサービスは、AWS Elastic Beanstalkです。

AWS Elastic Beanstalk(ウェブアプリの実行と管理)| AWS
AWS Elastic Beanstalk は、容量のプロビジョニング、アプリのヘルスモニタリングなどを使用して、ウェブアプリケーションをデプロイおよび管理するのに役立ちます。

IaaS(後述)と比べるとクラウド事業者が管理する範囲がより広くアプリケーション開発に集中できる反面、自由度が下がります
例えば、利用できるDBの種類やバージョン、使える言語などは、クラウド事業者のサービススタックに依存します。

6番 一 IaaS

IaaS(Infrastructure as a Service の略。インターネットを利用したコンピュータの利用形態である。IaaSでは、コンピュータシステムを構築および稼動させるための基盤(仮想マシンやネットワークなどのインフラ)そのものを、インターネット経由のサービスとして提供する。[Wikipedia]

仮想サーバーやロードバランサー、ファイアウォールといったITインフラをサービスとして提供します。
自分で買ってきてサーバールームに置く必要がなく、インターネット経由で利用できます。
PaaSと違って、各種設定は自分で行うため、自由度が高いですが、運用者のスキルが求められます。
仮想サーバーのOSまで事業者側で入れるかどうか少し議論になることがあるようです。いちばん有名なAWSのEC2なんかはOSも含んでいます。

7番 左 DaaS

「Desktop as a Service」のことです。仮想デスクトップ環境を、ネットワーク経由で提供します。VDIとの違いには、注意しましょう。

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8番 投 SaaS

SaaS(サース、Software as a Service)は、必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェア(主にアプリケーションソフトウェア)もしくはその提供形態のこと。一般にはインターネット経由で必要な機能を利用する仕組みで、シングルシステム・マルチテナント方式になっているものを指す。[Wikipedia]

簡単に言うと、インターネット経由で使うアプリケーションです。
私がよく使っているのは、GmailとかGoogle Docs/Spreadsheetです。

9番 二 ZaaS

日本発の「Zangyo as a Srvice」です。やめましょう。
来期はたぶん戦力外です。

3. おわりに

今後はどんなXaaSが出てくるのか楽しみですね。FaaS/IaaS/PaaS/SaaSの違いくらいは、覚えておいて損はないと思います。
打順や守備位置、起用方針などに意義のある方は、コメントを残すか、Twitter(@iamnishipy)でコメントください。


以上

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