はじめに

Docker Meetup Tokyo #30 (DockerCon・KubeConEU報告会)の聴講メモです。随時更新します。

Docker Meetup Tokyo #30 (DockerCon・KubeConEU報告会) (2019/05/30 18:30〜)
# DockerCon・KubeConEU報告会 2019年4月29日-5月2日,サンフランシスコで開催されるDockerCon及び,5月20-23日,バルセロナで開催されるKubeCon EUの模様をお届けします. ## 登壇のお申込みについて (Speakers slot) * 登壇を希望される方は,申し...(続く)
概要
発表内容は、大きく分けて3つ。DockerConの報告とKubeConEUの報告の後に、LT会も実施されていましたが、私用のため退席しました…
- DockerConの報告
- KubeCon EUの報告
- LT
こちらのイベントも宣伝されていました。有料ですが。

CloudNative Days Tokyo 2019
クラウドネイティブの現状をひとまとめにした開発者のためのイベント - CloudNative Days Tokyo 2019
CNCF関連の動画は、このあたりにまとまっているらしいです。
CNCF [Cloud Native Computing Foundation]
To provide educational and informative content on cloud native computing, which uses an open source software stack to deploy applications as microservices, pack...(続く)
Lightning Talk: How to Regain the Trust of Your Users – Eduard Iacoboaia, Booking.com
DockerCon報告
「Hardening Docker daemon with Rootless mode」by Akihiro Sudaさん
- Dockerデーモンを一般ユーザ権限で動かす
Rootless Docker
- バグや設定ミスによる被害を防ぐのが目的
- 従来Dockerデーモンは、root権限のユーザで動かしていた
- root権限を乗っ取られる危険がなくなった
- Katacodaで、ブラウザ上で試せる
Rootless Docker | Docker | KatacodaLaunch containers without requiring root. Learn Step 1 - Create Ubuntu User, Step 2 - Install Rootless Docker, Step 3 - Access Docker, Step 4 - Run Containers, ...(続く)
- 仕組みとか詳しい話(わからない)
- Tips
- Ubuntuは
OverlayFS
が使える。それ以外はXFS
推奨 - ネットワークを
slirp4netus
を使うと、少し速くなる
- Ubuntuは
cgroup2
やLDAP
のサポートは今後
「DockerCon 2019に参加して、エコシステムベンダーや他の参加者から拾った「うわさ」」by Ippei Suzukiさん
- セキュリティ系のベンダーのブースが多かった
- エンタープライズを意識した監視系のベンダーが多い印象
- Docker Hubの事件のまったしう
- Arm社がキースポンサーとして巨大なブースを設営
- 会場に来ていた人数は、以前より減ってきた気がする
- 開発者がほとんど
- 初めてきた人がほとんど
- Docker Enterprise 3.0
DockerがDocker Enterprise 3.0を発表、容易で一貫したワークフローに注力Dockerは2019年4月30日(米国時間)、開催中のイベントDockerCon 2019で、「Docker Enterprise」の最新版、「Docker Enterprise 3.0」を発表した。開発者、運用者をカバーしたワークフローの容易化や、異なる運用環境への対応のしやすさなどを特徴としている。
- Docker Desktop Enterprise
- Docker Enterprise as a Service
- Docker Kubernetes Service(DKS)
- Docker Con 2019のセッション要約を抽出してFoamTree図
- 開発者向けのワードが多い
- 個別のOS、製品名が出てくることは少ない
- Swarmの事例の話も多い
- 去年はk8s一色だった
- ハイブリッドクラウドの話は少ない
- その他
- containerdの話
- Dockerの普及が進んでいる話
- DXに成功しているDocker主要顧客の事例 など
- MTA(Modernize Traditional Applications)の状況
MTA(既存アプリケーションのコンテナ化) - クリエーションライン株式会社Modernize Traditional Applications。Docker Enterprise Editionにより、ソースコードを変更することなく、従来のアプリケーションをモダナイズ(近代化)することができます。アプリケーションをコンテナ化するだけで、ハイブリッドクラウドへの移植性、セキュリティとコスト効率...(続く) - Java/.NETアプリのコンテナ化
- 現在開発中のアプリのコンテナ化 など
- ベータ提供 with Arm社
- BuildX
- 複数の異なるノードに対して、並列にビルド
「The State of Docker: product and community」 by Takuya Noguchiさん
- Docker Con ’19
- 日本のGWど真ん中に開催
- 5000人以上の参加者
- スペイン語話者が多かった印象
- The Forrester New Wave™: Enterprise Container Platformで高い評価
Empowering App Development for Developers | DockerLearn how Docker helps developers bring their ideas to life by conquering the complexity of app development. containerd
が大事- 商用サポートもあり
KubeCon EU報告
「Keynote recap(CERN)」by Kohei Otaさん
KubeCon 2019 EU概要
- バルセロナで開催
- 参加者7700人+
- パエリアが美味い
- スポンサーにY!社、エンドユーザーブースはadidasやクックパッドがいた
- k8sの公式キャラクターがお出迎え。4匹の動物
Phippy and friends | Cloud Native Computing FoundationPhippy is a simple PHP app, trying to find a home in a cloud native world. The Illustrated Children’s Guide to Kubernetes is a simple, gentle answer a father ga...(続く)
Keynote by CERN
- CERNとは
- スイスにある素粒子物理学の研究機関
- WWWの生みの親
- 大型加速器は全長27km
- 研究データは400TB/日
- 世界中の研究機関に
- k8sの利用(GCP)
- 70TBのデータセット
- 2万以上のk8sクラスタで処理
- JupyterNotebookで可視化
- 200Gbpsに迫るデータ転送
- 分散処理が必要なのはわかるが、なぜコンテナ?
- OSのディストリビューションとかランタイムのバージョンを固定できる
- シミュレーションに再現性を持たせてくれる
Keynote by Spotify(おまけ)
- Spotifyとは
- 月額課金型の音楽ストリーミングサービス
- 大事件があったけど、
- 手作業の運用ミスで、本番のUS環境を壊しちゃった
- 普及に時間かかった
- ドキュメントが貧弱すぎた
- スクリプトもバグってた
- Terraformを導入して、ドキュメントも整備!
- 本番のUSとAsia環境を壊しちゃった
- Terraformの
tfstate
の管理をミスった
- Terraformの
- 障害を想定したインフラを作ることができた
- でかいクラスタ壊しても、顧客影響はなかったよ
- 手作業の運用ミスで、本番のUS環境を壊しちゃった
- 失敗から学ぶ文化
- 起こった障害を人のせいにしない
- 障害シナリオを常に想定しておく
詳しくは、こちら。
「大きな話題のまとめ」by Ian Lewisさん
- MS – Service Mesh Interface
- Rancher – Rio
- k8s上で動く小さなPaaS
- 詳細はGithub参照
rancher/rioApplication Deployment Engine for Kubernetes. Contribute to rancher/rio development by creating an account on GitHub. - Rancherは、k3sも作っている
k3s-io/k3sLightweight Kubernetes. Contribute to k3s-io/k3s development by creating an account on GitHub. - 使いやすくて話題になっている
- container runtimeとは?という話
- Docker → containerd → runc
- どれもコンテナランタイムと呼ぶ人がいて、わかりにくい
- Ianさんがブログで解説している
Container Runtimes Part 1: An Introduction to Container Runtimes - Ian Lewis...
- k8sをDockerからcontainerdへ移行した事例
- Dockerに最初から入っている機能が不要な場合良い
- 例えば
build
機能は、ローカルのイメージのタグを書き変えてしまう - Dockerより軽量で速い
所感
田町のNTTはじめてきたhttps://t.co/EgDv2OIlQ1
— nishipy (@iamnishipy) 2019年5月30日
CERNもk8s使ってるんだな
— nishipy (@iamnishipy) 2019年5月30日
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